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「10万石の銘酒」復活への道を切り開く、
ブランディングストーリーとは。

日本酒の消費量が減少する中、各酒蔵は独自の酒造りを追求し、世の中に発信している。
年間数千石の取れ高でも十分と言われた時代に、年間10万石の生産量を誇った「美酒爛漫」は、創立100周年を機に、かつての栄華を取り戻し、未来へ進むべくコーポレートブランディンに着手した。
パートナーとして選ばれた東京アドデザイナースは、ブランド復活のストーリーをどのようにデザインしたのか。

CLIENT
秋田銘醸
CATEGORY
BRANDING / PACKAGE / GRAPHIC / WEB SITE / COPY / MOVIE / LP / NEWS PAPER / CM

01 強みと課題の洗い出し

秋田県湯沢市に根ざす酒蔵として、どんな酒を醸したいか。次の100年に向けて何を残したいか。
SWOT分析によって洗い出した自らの強みや課題をもとにアンケートを実施し、「美酒爛漫」ブランドが目指すべき方向を絞り込んだ。

02 ブランド・アイデンティティ
の明文化

アンケートの結果を機能的価値と情緒的価値に分類。
そこから自らが目指す酒造りのあり方を明文化した「人、土地、未来から、愛されつづける酒を。」というブランド・アイデンティティを策定した。

導き出されたコンセプトワード

⼈、⼟地、未来から、愛されつづける酒を。

美酒爛漫が誕⽣以来、⼀貫して守り抜いてきた
「品質第⼀」の酒造り。
私たちは、常に「品質」を
追求しつづけることで、⼈、⼟地、未来から、
愛されつづける酒をめざします。

  • から愛されつづける酒。

    それは、「美酒爛漫」という華やかな名が表す通り、
    飲むたびに気持ちが明るくなり、思わず笑みがこぼれるような酒。
    熟練の技と伝統の製法で醸した確かな味わいで、今日という日に、ささやかな幸福と豊かな時間をあたえる酒。

  • 土地から愛されつづける酒。

    それは、秋田県湯沢市という酒造りに最良の土地に深く根ざし、風土が織りなす素材の魅力を存分に活かした酒。
    ⾃らの⼿で酒⽶を栽培することで、地域農業が抱える課題を解決し、湯沢の地に豊かな実りをもたらす酒。

  • 未来から愛されつづける酒。

    それは、造って終わりの酒ではなく、醸造の工程で生じた副産物を再利用するなど、循環型社会にも貢献する酒。
    ⻑年培ってきた発酵・醸造の技術を、人々の健やかで快適な暮らしに活かし、日本酒の可能性と価値を未来へとつないでいく酒。

ブランドスローガン

03 ビジュアル・
アイデンティティの策定

ビジュアル・アイデンティティを開発する上で、「美酒爛漫らしい」イメージを共有するために、
社員参加のワークショップを開催。
チームに分かれて、ブランド・アイデンティティの構成要素である
「人」「土地」「未来」に合うイメージを、写真、テクスチャー、イラスト、タイポグラフィーなどが
プリントされた約800枚のシートの中からセレクト。
それらをコラージュして一枚のビジュアル(ムードボード)を完成させた。
社員間の活発な意見交換とことで、ビジュアル・アイデンティティのベースを創り上げた。

ブランドとしての意志、見た目、話し方など、「美酒爛漫らしさ」を構成するための基本方針をブランドガイドラインとして集約。
社内外に向けたコミュニケーションに一貫性を与えることで、ブランド価値の向上につなげていく。

04 ブランドイメージの浸透

ビジュアル・アイデンティを指針に、WEBサイト、広告、ラベルデザインなどのコミュニケーションを展開。
お客さまと接するすべての領域で、一貫した「美酒爛漫らしさ」を表現することで新たなブランドイメージを浸透させ、唯一無二の存在へと成長させていく。

PROJECT TEAM

CREATIVE DIRECTOR :
鱒沢裕 | 竹花文月
ART DIRECTOR :
小林史朋 | 海津典義 | 赤池麻奈
DESIGNER :
中神柚香 | 小幡航平 | 山本孟 | 皆川花 | 鈴木竣介 | 長谷川詩恩
WEB DIRECTOR :
菊地春香
COPY WRITER :
五味尚子 | 小林由里子 | 丸山蓮
PHOTOGRAPHER :
萩原乙彦 | 高島良治 | 山田真司 | 奥地翼 | 常岡海央
PRODUCER :
小野健輔